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予想が外れるマクラーレン、ピアストリも“浮き沈みのワケ”解明が急務と指摘。タイヤへの負荷が影響か?

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予想が外れるマクラーレン、ピアストリも“浮き沈みのワケ”解明が急務と指摘。タイヤへの負荷が影響か?

 マクラーレンF1は第5戦中国GPでランド・ノリスが2位と好結果を残している。ただ、チームの予想とは異なるパフォーマンスを示していることもあり、オスカー・ピアストリはその理由を理解しなくてはいけないと語っている。

 マクラーレンはレッドブルの後ろをフェラーリと競い合う、力強い形で2024年シーズンのスタートを切ったものの、その調子は安定していない。

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 マクラーレンを悩ませているのは、チームが好成績を予想していた鈴鹿サーキットのようなコースで苦戦する一方で、上海国際サーキットのような苦戦するはずだと考えられていたコースでは、実際には非常に好調を示すなど、パフォーマンスが安定していないことにある。


 ピアストリはこういった不可解な性質について、フェラーリに対抗していくためにもマクラーレンとして理解に集中すべき事象だと考えている。

「なぜある日は速くて、別のある日は速くないのか、僕らはその理由を理解する必要がある」

「いくつかいい考えはあると思う。でも自分たちが良いと思っているその理由が、実際にそうなる訳なんだと確かめることが必要だ」

「僕らはここ(中国GP)ではかなり苦戦するだろうと思っていたんだ。だからランドがこの苦戦すると思っていたコースで2位になったことはとても励みになる。この先がとても楽しみだし、新しいパーツも予定されている。明るい兆しだよ」

 マクラーレンのマシンはコーナーの速度域だけでなく、コーナーの長さにも苦しめられてきた。だからこそ、長い低速コーナーのある上海国際サーキットで速さを示したことが、チームにとってさらなる悩みのタネになっている。

 ピアストリは中国GPでマクラーレンがなぜそこまで上手くいったのかについて訊かれると、こう語った。

「それが僕らの理解しなくちゃいけないことなんだ!」

「明らかに僕らが優れている日もあれば、そうじゃない日もある。そして、現時点ではそれはコースレイアウトとは関係がないように見える」

「日本のように僕らがかなり強いだろうと思っていた場所が、正直に言ってバーレーンと並んで今年最弱のレースだった。そしてここ(中国GP)は、最弱だろうと思っていた場所なのに、おそらく最強のレースになった。だから、その理由ももう少し理解する必要がある」

「こんなに浮き沈みがあると、少しフラストレーションが溜まるのは言うまでもない。苦戦が予想されるときに調子が良いのは、とても励みになるとは思うけど、その理由は解明する必要がある。それができれば、僕らは何に集中すべきかが見えてくるだろう」

 なおマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は中国GPで好調だった要因については、フロントタイヤにあまり厳しくないコースだったことが考えられると語っている。

「(上海国際サーキットは)あまりフロントが厳しくないサーキットだと思う」と、ステラ代表は中国GPが好調だった理由について語る。

「ワイドタイヤになってから、中国は過去ほどフロントタイヤに厳しいコースではなくなったようだ。そして同時に、リヤがオーバーヒートしなかったことも、リヤグリップの維持に役立ったと思う」

「そうしていくつかの要素の組み合わせによって、我々のマシンのパフォーマンスが助けられたんだ。それからスプリント後にセットアップを微調整したことも、レースペースの向上の助けになったと思う。マシンは予選よりもレースペース改善を目指して変更を加えていたんだ」

「それでも予選でしっかりとした結果を残せたことには驚かされた。そして、それもレースの助けとなった。そうして色々な要素があったんだ。特効薬のようなモノがあったわけではない」

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